2020/03/31
こんにちは。
ギャッベアートギャラリーの山田です。
今回はイスファハーンのバザールで立ち寄ったペルシャ更紗(さらさ)工房のこちらのお兄さんについてお話ししたいと思います。
……出会った時の第一印象……「このお兄さん、何歳だろうか。」
私が思うに20代後半~30歳くらいに見えるのですが、イラン人はとても大人っぽく見えるので、実は年下!ということもあるのです。
男性は髭をたくわえているとより分からなくなりますね。
話を戻しまして…
日本では更紗(さらさ)と言いますが、現地語ではガラムカール、英語ではSadri Calico(カリコと聞きとれました)と言うらしいです。
そもそも更紗というものは、木綿の布生地に木製のスタンプで柄をプリントする、染織工芸品になります。
起源はインドで、そこから中東~ヨーロッパにも広まりました。
このお兄さんが更紗について色々説明してくれました。
英語が話せる方で、英語で丁寧に作り方から説明をしてくれました。
更紗を作るにあたって欠かせない木製のスタンプは職人の手で作られます。
上の写真のように一つの柄にたくさん色を重ねていく場合はその色の数だけ同じ型のスタンプが必要になります。
間違えずスタンプを押す作業も大変そうですが、まず元となるスタンプを作ることに大変な労力を要するのではと思いました。
線画の黒→青→赤→黄の順に色を重ねていきます。
布が大きいものは何百と同じスタンプを押していくそうです。
……間違えた!といったミスが効かない作業なので細かい作業が苦手な私にはとても大変そうに見えました。
この更紗を目当てにしていた塾生もいたので早速品物の選択と値段交渉が始まります。
どんなものでも、言われた価格で買ってはいけませんよ。
値引き交渉ありきの世界なので、みんな負けずに交渉に入ります。
私と社長はみんなが交渉している間に古いアンティークものを物色。
お兄さん曰く、100年前のすべて手書きで描かれたものを見せてもらいました。。
色味はワインのような色で、小さいペイズリー柄が散らしてあるデザインに惹かれ、購入しました。
値段交渉は苦手なので、社長におまかせ(笑)
バザールでは1店1店じっくり見ることができる時間がなかったので残念でしたが、このお店でこのお兄さんに素敵な更紗を勧めて貰えてよかったです。
↓店舗入り口とお店の看板(?)猫♡