2020/03/17
こんにちは。
ギャッベアートギャラリーの山田です。
今回はタイトルの通り、かつて「世界の半分」と言われた世界的にも有名な街、イスファハーンを前編と後編に分けてお話しようと思います。
イスファハーンは絨毯の産地としても特に有名な街で、”芸術の街”とも言われています。
それは、かつてこの街がイラン王朝のサファヴィー朝全盛期の王、アッバース1世が建て、そこで偉大なる繁栄を遂げた歴史が大きく関わっているからなんです。
歴史の話をし始めるととても長くなるので割愛しますが、この頃がいかに素晴らしい繁栄を遂げたかは、今なお残る建造物を見れば分かります。
上の写真は、マスジェデ・ジャーメ・モスク(イマームモスク)の正面入り口天井の写真です。
イマームモスクとは王のモスクとも言われていて、世界中のモスクの中で最も美しいモスクの一つとも言われています。
青のモザイクタイルの美しさは、息をのむほどに美しかったです。
柄に補色である黄色が使われていてより美しさが際立つなと感じました。
ペルシャ絨毯の柄で有名なアラベスク文様が壁・天井を埋め尽くすように描かれています。
このタイルも、一つ一つが職人の技で作られています。
次にすぐ近くにあるシャイフ・ルトゥフッラー・モスクに行きました。
こちらのモスクはドームの内側の天井が特に美しいモスクです。
黄色が基調となっており、クジャクの尾羽をモチーフにした柄が天井中心部から放射状に描かれています。
よ~~~く見ると、中心にクジャクがいるんですよ
モスクの中は基本的に薄暗く、厳かな空気が漂います。
究極までに完璧さを追い求めて造ったものですが、職人は敢えて完璧ではないところを残したそうです。
通訳の方曰く、「完璧な存在は神様だけだから」。
完璧でないところがあったとしても、ここにいるだけで本当に神様がいる気持ちにさせられました。