2020/04/07
こんにちは。
ギャッベアートギャラリーの山田です。
今回はシルク絨毯の産地として有名なクムという街についてお話しますね。
クムはシーア派第二の聖地とも言われ、熱心なイスラム教徒が多い街です。
街を歩いていると、女性たちはブルカという真っ黒の衣装で全身を覆っていました。
より厳格なところは顔すらも覆い隠すのだそうですが、イスファハーンや首都のテヘランとは様子が違って厳かな感じがしました。
男性もゆったりとした服装で、頭にターバンを巻いた人もいました。
上の写真はクムが第二の聖地と言われる所以の場所、ハズラテ・マスーメ廟です。
9世紀に十二イマーム派第8代目イマーム・レザーの妹であるファティマを祀って建てられた建造物ですね。
……宗教用語や横文字が多くて分かりづらいと思いますが、まとめるとシーア派教徒にとっては偉大なる指導者の妹の墓として大切な巡礼地になっているということです。
こちらに入るには私たちのような外国人でもブルカを着る必要があります。
ブルカはなんとなく憧れだったのでわくわくしていたのですが……入り口で着せられたものは白色のブルカ。
白……ちょっと残念でしたね。一度でいいから黒い衣装で全身を覆ってみたかったです……。
色は黒か白と決まっているそうです。
男性はよほど肌を露出していなければ問題なかったですね。
クムの街の様子は有名な観光地のイスファハーンや首都のテヘランと比べるともの寂しい感じでした。
街をゆっくりと過ごす時間がなかったので見たものが少なかったこともあります。
しかし、熱心なイスラム教徒が多いこと、巡礼地として華やかさはないけれどもイラン有数の街ということを感じることはできました。
観光ならテヘランやイスファハーンがおすすめですが、こういった文化に興味がある方は是非行ってみてくださいね。