2020/07/14
こんにちは!
ギャッベアートギャラリーの山田です。
気が付けばこのイラン研修に行ったときから1年が経ちました…。
まだ昨日のことのように覚えています。
今思うと、本当にいいタイミングで行かせて頂きました。
今年に入ってから、欧米諸国との緊張が高まったりとか、新型コロナウイルスの感染拡大など…様々な要因により、イランがどんどん遠のいているように感じました。
ブログでご紹介するのに1年以上かかってしまったのは私のさぼり癖がいけないのですが(汗)
皆様にイランで体験したことをお話しできてこの半年くらい、とても嬉しかったです。
まだ語っていない内容はたくさんありますので、皆さん気が向いたときにこのブログを見て頂けると嬉しいです。
さて、今回はオールド絨毯専門のゴリザデさんのお店についてお話します!
私たちがペルシャ絨毯の中でも最もと言っていいほど期待しているお店です。
写真のとおり、地下にある空間には四方の壁が見えなくなるくらい絨毯で壁が作られていました。
こちらはイラン国内から集められたオールド(中古)絨毯を取り扱うセレクトショップです。
中古と言ってもピンキリですが、中には希少価値の高い、貴重な絨毯が眠っていることがあります。
今回も貴重な絨毯を数多く見せて頂きました。
↑滋賀県のMIHOミュージアムに展示されている、サングスコ絨毯を模したデザインの絨毯です。
こちらも素敵な色と柄でしたが、本物はもっと素晴らしいので、興味がある方は是非見に行って欲しいです。
↑2枚は希少価値の高いセネ(サナンタジ)産のオールドキリムです。
街としてはサナンタジと呼ばれていますが、絨毯の産地の名前ではセネと呼ばれることが多いです。
なぜ希少価値が高いかというと、この街はイラクとの国境境付近にあり、イラン・イラク戦争の際に住民たちはより内陸の隣町に移り住んでいるために、戦争後は「セネ産」の絨毯として出回っていないからです。
セネ産のキリムや絨毯は「セネ結び」とも言われるペルシャ結びで、薄くて柔らかな仕上がりが特徴です。
他の産地ではなかなか見られない独特な柄もあり、当店のスタッフS氏も太鼓判を押す産地です。
オールドキリムは欲しかったですが、上の写真2枚はオールドを越えてアンティークものということでとても高価で、残念なことに仕入れることはできませんでした。
しかし、今回比較的新しいもので、とてもかわいいオールドセネキリムがあったので仕入れました!
↑バラの花の総柄のキリムです!サイズ感も色柄もかわいくて一目惚れしました❤
今回初めて値段交渉をしました。
「私の思い出のお土産にしたいから、安くしてください!」と思い切った値引の金額で交渉して…
思いのほかあっさりと受けてくれました。
言葉がなかなか通じないイラン人相手に値引交渉するのはとても緊張しましたが、交渉成立時の高揚感は今でも忘れられないです。
ダメもとでも思い切って値切り交渉してみるものですね(笑)
むしろ言わない方とぼったくられている可能性もあるのでは…とも思いました。
今でも特に思い出深いお店です。